要介護2から歩行改善を目指す。20分間のスリングセラピー 8/21(金)

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こんにちは。脳梗塞の後遺症で右半身麻痺を抱えながら、日々リハビリに励んでいる投稿者です。現在の介護度は要介護2です。

右半身麻痺の改善を目指して実践している「20分間のスリングセラピー」について具体的な内容とその効果をまとめました。

今回は、前回難しかった「ブリッジ運動」を、腰を吊るしていたレッドコードを伸縮コードに替えて行いました。これにより、以前はうまくできなかったスリング中のヒップブリッジが、伸縮コードの補助でスムーズにできるようになりました。コードが戻る力に「乗れた」感覚で、思った以上に自然な動きができたことに自分でも驚きました。

今回行ったスリングセラピーのターゲットと、期待される運動効果は以下の通りです。

特に①のプーリーを使用した下肢の上下運動は、思いのほか軽く脚が動き、とても快適でした。麻痺で硬直していた股関節がスムーズに動いていて、自分でも不思議な感覚でした。

③の空中歩行運動では右の麻痺脚を屈曲するときに外反してしまい、まっすぐお腹に引き寄せることができません。現在の一番の課題で、PTに改善のためのトレーニングメニューを今後提案してもらう予定です。

⑤ヒップブリッジでは、PTの提案で麻痺側の足を上げて10秒キープ、次に左右の足を揃えて10秒キープという流れで行いました。PTから「足を揃えてブリッジすると右の麻痺足が下がりやすい。意識して行うように」とアドバイスをいただきました。

運動の即効性はまだ確認できていませんが、20分のセラピーを終えた後の疲労感には「リハビリをやったぞ!」という充実感がありました。その夜はこのブログを書く気力も残らないほど疲れてしまい、睡魔に負けて早寝してしまいました。それだけ全力で取り組めた証拠だと思っています。

なお今回はスリングセラピーを中心にご紹介しましたが、いつものメニューである有酸素運動(トレッドミル・リカンベントバイク・ニューステップ)、負荷マシン、メドマー加圧マッサージ、プーリーなども並行して行っています。

スリングセラピーの内容は、毎回PTとの個別ケアの時間に決めています。「今一番の悩みや改善したい点」を相談し、PTが問診・触診をしたうえでその日のメニューを組んでくれます。自分の体の状態に合わせたオーダーメイドのリハビリだからこそ、一つひとつの動きに意味があると感じています。

今回取り組んだ7つの運動メニューと、それぞれの目的は

①プーリーを使用した下肢の上下運動
主なターゲットは、足を踏み込む股関節伸展筋群(お尻・太もも裏)足を引き上げる屈筋群(腸腰筋)、および空中で骨盤を安定させる体幹筋です。
プーリーを介することで、健側の動きを利用して麻痺側の運動を誘導・補助できるのが最大の特徴です。免荷状態で歩行の基本となる「左右交互の脚の動き」を反復練習できるため、麻痺側と健側の協調性向上、体幹の安定、スムーズな歩行機能の再学習に高い効果が期待できます。

②リズムよく開閉運動
スリングで脚を懸垂した状態での、股関節の開閉(外転・内転)運動です。
【強化のターゲット】主に股関節を動かす中殿筋などの外転筋群と内転筋群、および動作中に骨盤を安定させる体幹の筋肉(インナーマッスル)です。
【効果】脚の重さを免荷した状態でリズミカルに動かすことで、麻痺側(右脚)の過剰な筋緊張を抑えつつ、左右の協調的な動きを引き出します。股関節周囲の筋力や体幹の安定性が高まることで、歩行時のふらつき軽減やバランス能力の向上につながります。

③空中歩行運動

スリングで骨盤と下肢を懸垂した状態での、歩行に近い交互の屈伸運動です。
【強化のターゲット】主に股関節や膝関節を動かす腸腰筋、大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングスなどの下肢筋群と、動作中に空中で骨盤を水平に保つ体幹筋群です。
【効果】自重を免荷した状態で左右交互の動き(相反運動)を行うことで、麻痺側(右脚)の過剰な緊張を抑えつつ、スムーズな下肢の振り出し(分離運動)を引き出します。体幹を安定させて脚を動かす協調性が養われるため、実際の歩行における足の運びの改善や、歩行姿勢の安定化に直結します。

④カエル足運動
スリングで骨盤と脚を懸垂し、股関節・膝関節の屈曲・外転(カエル足)と伸展・内転を繰り返す運動です。
【強化のターゲット】主に股関節を曲げる腸腰筋、脚を開く大殿筋や中殿筋、脚を閉じる内転筋群などの股関節周囲筋と、空中で姿勢を安定させる体幹の筋肉です。
【効果】自重を免荷した状態で動かすことで、麻痺側の過剰な筋緊張を和らげ、股関節の柔軟性と可動域を広げます。骨盤周りの筋力と体幹の安定性が同時に高まるため、歩行時の姿勢改善やバランス能力、歩幅の向上につながります。

⑤ヒップブリッジ
伸縮コードの補助を活用したヒップブリッジは、主に大臀筋(お尻)、ハムストリングス(太もも裏)、および体幹部のインナーマッスルをターゲットにしたトレーニングです。
【効果】前半の麻痺足を上げる動作では、麻痺側の股関節を曲げる筋肉(腸腰筋など)の随意性を促しつつ、軸となる健側の支持力を強化します。後半の両足を揃えたヒップアップでは、左右対称な筋出力と骨盤の安定性を養います。これらにより、歩行時のふらつき軽減や、立ち上がり動作の改善、姿勢保持能力の向上が期待できます。スリングの補助により、無理なく正しいフォームで行えるのが特徴です。

⑥下肢の屈曲運動
スリングで両脚を懸垂し、股・膝関節の曲げ伸ばしを同時に行う運動です。
【強化のターゲット】脚の屈伸に関わる腸腰筋、大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングスなどの下肢筋群と、空中で骨盤を安定させる腹筋などの体幹筋群です。
【効果】重力を免荷した状態での両脚同時運動により、麻痺側(右脚)の過剰な緊張を抑え、左右対称で協調的な動きを促します。下肢と体幹の連動性が高まり、立ち上がり動作の改善や歩行時のスムーズな足の振り出し、バランス能力の向上に直結します。

⑦下肢を大きく振る運動
スリングで骨盤と両脚を懸垂し、下肢を左右に大きく振る運動(振り子運動)です。
【強化のターゲット】主に体幹の回旋や側屈に関わる腹斜筋や腹横筋などの体幹筋群(インナーマッスル)と、骨盤を安定させる股関節周囲筋です。
【効果】両脚を揃えて左右に振ることで、麻痺側を含めた下肢と体幹の連動性(回旋運動)を引き出します。自重を免荷しリズミカルに動かすことで余分な筋緊張が抜け、骨盤や体幹の柔軟性とコントロール能力が向上します。これにより、歩行時の体幹のブレ軽減や、骨盤のスムーズな回旋による歩行姿勢の改善につながります。

これらのメニューを通じて感じるのは、一つひとつの動きに「歩くため」「姿勢を保つため」といった明確な目的があることです。その目的を意識するだけで、リハビリの質は大きく変わると実感しています。

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