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週2回のデイサービスの日、送迎車を待つわずかな時間だけでも、玉のような汗が吹き出してきます。この日の八王子は気温35℃、体感では屋外が40℃近い猛暑でした。
施設に入ると冷房の涼しさが本当に心地よく感じられます。ただ、しばらく過ごしていると少し暑く感じることもありました。女性の利用者さんが多いためか、エアコンの設定温度が少し高めになっているのかもしれません。そんな日常の空気感に包まれながら、今日のリハビリがスタートしました。
1. 息上がりや歩きにくさを解消するための「前向きな調整」
実はこのところ、冬の寒さや連日の猛暑の影響で、外へ散歩に出られない日が続いていました。そのせいか、久しぶりに歩くとすぐに息が上がってしまい、思うように足が出なくなっていたのです。
75歳を過ぎたころから、短い距離でも足が前に出にくくなり、息が上がりやすくなったと感じています。年齢による体力の変化は避けられないとわかっていても、実際に身をもって感じると複雑な気持ちになります。ここで焦って無理を重ねるのは危険だと判断し、「体力を戻していくための前向きな調整」として、有酸素マシンの設定を見直すことにしました。

- トレッドミル:速度2.8・10分から、速度2.2・6分へ落として調整
- リカンベントバイク:負荷2 / 10分間
- ニューステップ:負荷5で下肢のみ、後半は負荷10に上げて上下肢 / 10分間
- メドマ(加圧マッサージ):空いていたのでマシントレーニング後に実施
今の身体の状態と相談しながら、背伸びをしすぎない設定で進めることが長続きのコツだと感じています。汗を流したあとのメドマの心地よさは、リフレッシュにもぴったりでした。
2. 麻痺足の引っかかりを防ぐトレーニングと「びよん」の驚くべき手応え
今日の個別ケアは、レッドコードを使ったスリングセラピーでした。前回は仰向けの姿勢で行いましたが、今回は横向きに姿勢を変え、右麻痺側の足と腕を集中的にケアするメニューへと切り替えました。最近は普段の生活の中で麻痺側の足が上がりにくくなり、つま先が引っかかって歩きにくさが増していたため、今日のアプローチには特に期待が高まりました。
右麻痺側を上にした横向きの姿勢を取り、足首と腰をコードで吊るします。さらに、痙縮のある右腕には伸縮性のある特殊なコードを取り付けて運動を行いました。

無駄な力みを解いてインナーマッスルを刺激する
セラピストの方が強調していたのは、「体重をスリングに預けることで力みを解いた状態を作り出すこと」でした。横向きで吊るされた状態は立位や仰向けと比べて突っ張りにくく、少ない筋力でも股関節や体幹をスムーズに動かせます。コードのゆらゆらとした揺らぎによって、普段は意識しにくい体幹のインナーマッスルに自然と刺激が入っていきます。
つまずきやすり足を改善するための集中メニュー

スリングで重力の影響を排した状態から、麻痺足の上がりやすさを取り戻すためのメニューに集中して取り組みました。
- 横への脚上げ(中殿筋の強化):歩行時に骨盤が横に揺れるのを防ぎ、つまずきやすり足の改善につなげます。
- 自力での引き上げ(内転筋の強化):健常側の左脚をベッドに置き、麻痺側の右脚を自力で上へ持ち上げます。内ももを鍛えることで、歩くときに脚をまっすぐ前へ出しやすくなります。
- ダイナミックな前後振り子運動:膝と股関節を大きく折り込んで伸ばし、大きな歩幅(ストライド)を確保する感覚を再学習します。
伸縮コードの振動で腕が「軽くなり動く感覚」が得られた

今回最も驚いたのが、伸縮性コードを使った運動です。健側である左手でグリップを引き下げると、コードが「びよん」と伸び縮みして微小な振動と抵抗を生み出します。その反発の力が体幹を通じて麻痺側へ伝わった瞬間、普段はまったく動かなかった右の肩甲骨がふっと動き、腕が自分の意志で動いている感覚が得られたのです。言葉にするのが難しいのですが、「動かしている」というより「動いている」という感じが、20分の運動を通じてじわじわと積み重なっていきました。運動後にセラピストの方が右腕や手のひらの痙縮のほぐれ具合を確認し、緊張が想像以上に和らいでいることにとても驚いていました。
3. プーリーの位置調整と試行錯誤の楽しみ
スリングセラピーの後は、最後にプーリー運動を行いました。今回はセラピストの方からのアドバイスを受け、いつもより椅子を前に出し、肩の位置が天井のコードの真下に来るようセットして行いました。

今のところ大きな変化や違和感はまだ感じていませんが、セラピストの方によると、この位置調整によって肩甲骨の可動範囲が広がりやすくなるとのことです。効果はこれからじっくり観察していくつもりですが、こうして自分の身体に合わせて小さな工夫を積み重ねていくプロセスそのものが、リハビリを前向きで面白いものにしてくれます。
歩行時の引っかかりや息上がりといった課題に対しても、道具とアドバイスを活かしながら一歩ずつ改善へ向けて取り組んでいきたいと思います。
※なお、これらはあくまで私個人の体験と感覚に基づく経過です。同じ方法がすべての方に当てはまるわけではありませんので、ご自身のリハビリについては担当のセラピストにご相談ください。


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