とにかく体をリラックスさせ、右半身の緊張を優しくほぐすこと 6/26(金)

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脳梗塞の後遺症による右半身麻痺と向き合う日々の中で、日々のリハビリは欠かせない日常の一部です。今回は、10年以上も利用している八王子のビーンズリハビリセンターで、理学療法士(PT)さんによる30分間の個別ケアを受けてきた体験をお届けします。

リハビリの効果を最大限に高めるためには目的を明確にすることが大切だと実感しています。今回のセッションにおける最大のテーマはとにかく体をリラックスさせ、右半身の緊張を優しくほぐすこと」でした。

セッションの前半は、「スイングセラピー」というレットコードを使用したアプローチから始まりました。重力をコントロールしながら体を吊るすことで、普段の生活ではどうしても抜けない関節や筋肉への負担を減らす(免荷効果)ことができます。

このセラピーを体験して感じたメリットは、主に以下の4つです。

  • 重力から解放されることで、関節や筋肉への負担がぐっと軽くなります。
  • 吊るされた状態でバランスを保とうとすることで、体幹(インナーマッスル)が自然と活性化されます。
  • 余計な力みが抜けるため、関節の動かせる範囲(可動域)が広がります。
  • 何よりも、安全に守られた環境で心からリラクゼーションとストレッチを味わうことができます。

施設自体はスタッフの入れ替わりが激しく、もしかしたら劣悪な職場環境なのかもしれないなと感じる一面もありますが、提案されるリハビリメニューや全体の雰囲気、そして利用者同士の交流の温かさはいつも変わりません。何よりリハビリ器具の充実ぶりは大きな魅力であり、自分の肌にとても合っていると感じています。

ここ1〜2年は特に、この充実した器具のなかでもスリングセラピーの施術を重視したリハビリメニューを組んでもらっています。実際に体験してみると、まるでハンモックに揺られているかのようで本当に気持ちいいものです。

このレッドコード(スリング)を用いたアプローチは、私のような脳梗塞後遺症の麻痺患者にとって、筋肉の緊張を改善するために非常に高い効果があると身をもって感じています。まずは体を緩めて「リラックスする」という土台を作ることが、その後のケアの効果を高めるために重要であることを深く学びました。

後半は、緊張が高まりやすい右腕や右足、そして股関節(腸腰筋)を中心に、固まった筋肉を丁寧に指圧でほぐしていく施術へと移りました。

麻痺側の強張り(痙縮)に対して、理学療法士さんは専門的なアプローチでじっくりと向き合ってくれます。特に右腕の関節可動域を広げるアプローチや、クロウトゥ、内反尖足といった足先のデリケートな症状への丁寧なケアは、まさにプロの技です。指圧によって徐々に筋肉が緩んでいく感覚は、驚きとともに大きな安心感を与えてくれます。

ただ筋肉をほぐすだけでなく、正しい動きを体に覚え込ませるための施術が行われました。正しい軌道での股関節屈曲(足を上に持ち上げる動き)の学習では、なんと連続50回もの丁寧なアプローチが重ねられました。
他の理学療法士さんの施術では、通常は10回ほど動かしては休憩を挟むことが多いため、今回の連続50回という回数は正直に言って辛さもありました。しかし、理学療法士さんいわく「10回で止めるよりも、20回、50回と回数を増やすことで、効果が飛躍的に上がる」とのこと。その言葉を信じて粘り強く向き合いました。

何より、理学療法士さんの絶妙な負荷の入れ具合と介助が素晴らしかったです麻痺側特有の下肢の外旋(足が外側に開いてしまうこと)を防ぎ、正しい軌道へと優しく誘導してくれました。この確かなサポートによって、普段の自分の意志ではどうしても内側に戻せない足が、すっと真っ直ぐ上がったのです。

「あぁ、これなら変わっていけるかもしれない」――。
自分の力だけではどうにも動かせなかった足が、プロの手を借りて正しい軌道を描いたその瞬間、胸の奥から静かな希望が湧き上がってくるのを感じましたこの誘導のおかげで、辛いながらも何とか最後までやり遂げることができ、大きな達成感に包まれました。

今回の30分間の徹底的な個別ケアを通じて、リハビリにおけるいくつかの重要な注意点と教訓を得ることができました。

  • リラックスの重要性: 体が緊張したままで無理に動かそうとしても、正しい動きは身につきません。まずはハンモックのような心地よさで緊張をほぐすことが先決です。
  • 限界を超える反復の価値:な回数で終わらせず、理学療法士さんの適切な介助のもとで回数を重ねていくことが、効果を飛躍的に高める鍵になります。自分の意志だけでは届かない正しい軌道へと導いてもらうことで、脳と体に新しい感覚が刻まれます
  • 日々の継続と小さな変化: 右腕の痙縮や足先のクロウトゥ・内反尖足など、手強い症状はありますが、リハビリを重ねることで強張りがわずかではあるものの、日々改善の方向に向いている気がします。スリングセラピーや専門的な指圧の確かな効果を、今改めて実感しています。

今後の課題は、このリハビリで掴んだ「緩んだ感覚」「真っ直ぐに足が上がる正しい感覚」を、いかに日常生活の動作に繋げて維持していくかという点にあります

本記事は個人のリハビリ体験談であり、効果や成果には個人差があります。専門的なアプローチについては、必ず担当の医師や理学療法士にご相談ください。

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