筋肉のしこりと腫れを解消して歩行のバランスを整える施術 5/29(金)

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前回は、左右のふらつきを抑え、つまずきや転倒の防止につながる中臀筋(ちゅうでんきん)を鍛えるスリングセラピーを行いました。

今回は「腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)や腓骨筋群(ひこつきんぐん)をターゲットに、硬くなった太ももや脇腹の外側をほぐして、全体のバランスを整えるアプローチをしましょう」との提案を受け、横になって麻痺側をレッドコードで吊るし、マッサージとストレッチの施術をしていただきました。

セラピストによる指圧マッサージが始まると、触れられる箇所すべてに激痛が走りました。血流が滞り、筋肉が「硬いしこり」や「腫れ」になっているそうです。

セラピストは絶妙な力加減でマッサージをしながら、こう説明してくれました。
「腸脛靭帯は非常に強靭な組織で、マッサージだけで伸びたり柔らかくなったりするものではありません。大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)や中殿筋をほぐし、大腿四頭筋やハムストリングスの緊張を解くことで、周りの筋肉からアプローチし、負担を和らげます」

このところ気になっていたのは、ガニ股の状態です。家の中で杖をつかずに歩く際、右麻痺足がこれまで以上に外に開いてしまうのです。腸脛靭帯などの緊張が強まっていることも、その一因かもしれません。

最後に、尖足(せんそく)の改善に向けて、段差を利用したストレッチを教えていただきました。
「右麻痺足を後ろに引く時、足の向きが平行になるように意識する」
この一点に注意しながら、日々の習慣にしていこうと思います。

リハビリの結果は、どうしてもすぐには目に見えて現れません。しかし、今回セラピストの方に指摘されて驚いたのは、腸脛靭帯などの血流停滞から生じている「硬いしこり」の存在です。

これまで、ただ筋肉が張っているだけだと思っていました。しかし、そこが血流の滞りによって硬結(しこり)や腫れになっていることを知り、改めて自分の麻痺側の状態を認識させられました。

歩行を改善するためには、まずは硬くなった筋肉を丁寧にかつ根気強くほぐしていくことが不可欠です。焦らず、日々のリハビリを通じて、身体の変化と向き合っていこうと思います

用語の説明

太もも〜足の外側ユニットを構成する主な筋肉
腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)
太ももの外側を縦に走る強固な靭帯(筋膜の束)で、膝の横側の安定性を保ちます

腓骨筋群(ひこつきんぐん)
すねの外側(外くるぶしの上あたり)にある筋肉で、足首が内側にグネる(内反捻挫)のを防いだり、立ったときの左右のバランスを取ったりします

このユニットは、立位や歩行時に体が左右に揺れるのを防ぎ、姿勢を保持する役割を担います。
特に片脚立ちの際、中臀筋などが緊張して骨盤の落ち込みを防ぎ、体幹の側屈も制御します。

しかし、太もも外側などの筋肉が硬くなると外側重心になりやすく、O脚や膝の外側の痛み、腰痛の原因になります。そのためリハビリでは、弱い中臀筋を鍛えつつ、硬い外側をほぐして全体のバランスを整えるアプローチが一般的です。

足首の(内反捻挫)を防ぎ、姿勢を支えるすね外側の筋肉
このユニットの主な役割
左右のバランスと姿勢の保持
立っているときや歩いているときに、体が左右にグラグラと揺れるのを防ぐ「壁」のような役割を果たします。

片脚立ちの安定(歩行・走行時)
歩く、走る、階段を上るといった動作では、必ず一瞬「片脚立ち」になります。このとき、軸足側の中臀筋や大腿筋膜張筋、腸脛靭帯がキュッと緊張することで、骨盤が反対側に落ち込むのを防いでいます。

体幹の側屈(横に曲げる動き)
体を真横に倒す動きや、ひねり動作のブレーキ・アクセルとしての役割を持ちます。

崩れたときの不調(例:O脚や外側重心)
この外側ユニットの特定の筋肉(特に太ももの横の腸脛靭帯や、すねの腓骨筋)が頑張りすぎて硬くなると、外側重心になりやすく、O脚の助長や膝の外側の痛み(腸脛靭帯炎など)、腰痛などを引き起こす原因になることがあります。

リハビリやトレーニングでは、弱くなっている中臀筋などを鍛える一方で、硬くなった太ももや脇腹の外側をほぐして、全体のバランスを整えるアプローチがよく行われます。

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