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朝は氷点下1℃、駐車場でデイサービスの送迎車を待つ間も北風が強く吹き、思わず体幹のトレーニングになってしまいます。日本列島に寒気が南下し、27日は今季一番の冷え込みとなりました。八王子では氷点下3℃まで下がったようです。脳梗塞の後遺症でクロウトゥと痙縮が強く出ている身体には、この寒さが本当に堪えます。
リハビリの最初は、いつものように有酸素マシンから始めました。
トレッドミル(速度2.4、傾斜2)、リカンベントバイク(負荷2)、そしてニューステップ(負荷5、トレーニングビデオを見ながら)を、それぞれ10分ずつ行いました。
有酸素運動を終えたところで個別ケアの声がかかり、レッドコードで下肢を重点としたスリングセラピーをお願いしました。
スリングセラピーには、様々な部位のリハビリに適したセッティングがあります。
下肢を重点とする場合、胸・腰・足首の3点を吊るす方法もあるようですが、今回は腰と足首をレッドコードで吊るす、シングル・サスペンションに近い方法をお願いしました。
50分弱の間に、次のような運動をランダムに行いました。①足踏み運動(空中でのステップ)、②下肢の開閉運動、③腸腰筋を意識した下肢の左右振り、④金魚運動(体幹の側屈)、⑤カエル足運動(股関節の屈曲・外旋・外転)。一つひとつの動きに集中しながら、身体と向き合う時間となりました。
レッドコードで足が軽くなる感覚、スリングセラピーの不思議な効果
終了後、レッドコードで吊るすことで「自分の足が軽くなったような感覚」が得られました。これは脳が「動かしにくい」というブレーキを外しやすくなり、神経の再教育が促進されたからだと言われています。この感覚は、リハビリを続けていく上での小さな希望になります。
その後、メドマー加圧マッサージなどを行い、歩行の様子も記録として動画撮影しました。
リハビリの最後はプーリー運動です。今回は、リズム良くスムーズに行うことと、麻痺のある右手にしっかりと負荷をかけて伸ばすという2点を意識して取り組みました。
スリングセラピー 各種運動の効果は?
脳梗塞後のリハビリにおいて、レッドコード(スリングセラピー)を使用した運動は、「免荷(体重の負担を減らす)」と「不安定性の活用」という2つの大きなメリットがあります。
腰と足首を吊るすことで、重力の影響を最小限に抑えながら、麻痺側(あるいは筋力が低下した側)の足をスムーズに動かすことが可能になります。
それぞれの運動の効果について解説します。
効果:歩行パターンの再学習・リズム形成
詳細: 重力から解放された状態で、股関節と膝を交互に動かすことで、脳に対して「歩くときの下肢の動かし方」をインプットします。
メリット: 立位での歩行練習よりも転倒リスクが低く、麻痺があっても比較的大きな可動域でリズム良く動かす練習ができます。
効果:股関節外転筋の強化・骨盤の安定
詳細: 中殿筋などの股関節を外側に開く筋肉を刺激します。
メリット: 歩行時の「ふらつき」を抑えるために重要な筋肉です。吊るされていることで摩擦がなくなるため、自力では足が重くて開けない方でも、正しい軌道で運動しやすくなります。
効果:体幹の回旋と骨盤のコントロール
詳細: 腸腰筋(深層の外腰筋)を意識しながら足を振ることで、骨盤と腰椎の連動性を高めます。
メリット: 脳梗塞後は体幹が硬くなりやすいですが、この運動により背骨周りの柔軟性が向上し、歩行時のスムーズな足の振り出し(遊脚期)を助けます。
効果:脊柱の柔軟性向上・内臓刺激
詳細: 腰を左右にリズミカルに揺らす動きです。
メリット: 背骨の一つ一つの節(脊椎)を動かすことで、全身の緊張を緩和(リラクゼーション)させます。麻痺による筋緊張(痙縮)が強い場合に、全身をリラックスさせる効果が期待できます。
効果:股関節の可動域拡大・内転筋のストレッチ
詳細: 膝を曲げながら外に広げる動きです。
メリット: 股関節周りの多くの筋肉を同時に使います。特に、脳梗塞後に硬くなりやすい「股関節の内側の筋肉(内転筋)」を伸ばしながら、お尻の筋肉を使う練習になり、立ち上がり動作や座り姿勢の安定に寄与します。


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