療法士のストレッチで実感したスリング療法後の体の変化 6/27(金)

今日のデイサービスでは、レッドコードを使ったスリングセラピーを受けました。このセラピーは関節可動域の拡大、体幹・四肢の筋力強化、バランス感覚の向上が期待できると言われています。

頭部・肩・腰・膝・足首をレッドコードで吊るし、自重免荷作用<下記参照>を利用して筋緊張を緩める治療法です。療法士の方から「最初の3分ほどは何もせず、体の力を抜いてリラックスすることが大切です」と説明を受けました。

体が慣れてきたところで、股関節の開脚運動を始めました。大きく開いたり小刻みに動かしたりと、様々なパターンで取り組みました。続いて、麻痺によって固まってしまった足首の可動範囲を広げるため、背屈と底屈の運動を交互・同時に20回ずつ、時間をおいて実施しました。交互に行うと骨盤が動くのか、レッドコードが大きく揺れるのが印象的でした。

金魚運動にも挑戦しましたが、思うようにできませんでした。まだまだ練習が必要だと感じています。20分が経過した頃、レッドコードでの療法が終了し、療法士による手技でのストレッチが始まりました「レッドコードで緩んだ関節・筋肉を呼び覚ますために大切な工程で、これをしないと緩んだ状態で立ち上がるのは危険です」との説明がありました。

最初は股関節のストレッチです。普段この動作をされると痛みが走ることが多いのですが、今日はスリングセラピーのおかげで痛みを感じることがありませんでした。これには驚きました。

次に足首のストレッチ受けました。療法士の方によると「いつもより柔軟性が増し、可動域が広がっています」とのことでした。また、このところ頻繁に起こるクロウトゥ(足指の屈曲)に対する足指のストレッチも施術していただきました。

プーリー運動は、「半年で見違えるほどに可動範囲が広がりました」、レッドコードによるスリングセラピーも急激な成果は期待できませんが、継続することで確実に変化が生まれると実感しています。

最近、施設の体制が変わり、リハビリメニューも大きく刷新されました。レッドコードを集団体操に取り入れたり、多くの利用者がスリングセラピーを受けられるようになったりと、より充実した内容になっています。
今日の体験を通して、継続的なリハビリの重要性を改めて感じました。

給水休憩をとった後、有酸素運動に取り組みました。トレッドミル(速度2.4)、リカンベントバイク(負荷2)、ニューステップ(負荷6)を各10分間行いました。

休憩をはさんで、負荷マシンとメノマ加圧マッサージ、階段練習を実施しました。

最後に取り組んだ椅子ランジでは麻痺側の体幹向上を目的として、右麻痺側を軸としたランジを20回×2セット行いました。このトレーニングは、麻痺した側の体幹を意識的に使うことで、日常生活での安定性向上につながると感じています。

プーリー運動では、麻痺した腕と肩甲骨の可動範囲を広げることを重視しました。すでに伸ばした状態からさらに伸ばす負荷をかけることで、より効果的な可動域改善を目指しています。ただし、運動中に目線が下を向いてしまい姿勢が悪くなる傾向があるため、今後は正しい姿勢を保つことを意識していきたいと思います。

自重免荷作用とは

重力を味方につけて身体の負担を減らすことです。例えば、水に浮いたり、横になったりすると、重力による身体への負荷が減り、筋肉は自然とリラックスしやすくなります。この作用を利用すると、無理なく筋緊張を緩めることができます。
要は「自分の体を支える負荷を軽くすることで、筋肉が自然と緩んでいく」という、とてもシンプルなメカニクスです。

こんなページを見つけました <今後取り組んでみたい>

上肢に対するスリングエクササイズの実際

写真のように、レッドコードで腕の重さを免荷した状態で、肩の様々な運動を行います
肩の運動は、片麻痺症状がある場合、腕が重く、代償動作と呼ばれる、本来主動で運動が生じるはずの筋以外の筋を使用した運動が生じやすくなります。
このようにスリングを使用することで、腕の重さを感じずに、普段だと動かすことが難しい可動範囲での肩の運動が可能となります。
肩の痛みがあり、肩の屈曲範囲に制限がある方も、このようなスリングを用いた運動から運動療法の導入を開始すると、痛みが増悪することなく、随意性を高めることに繋げていけるケースもあります。

片麻痺に対するスリングエクササイズについて
経験豊富な作業療法士が在籍。麻痺に対する上肢機能訓練や高次脳機能障害のサポートを実施。人形町駅から徒歩2分と好立地。公的保険外の自費リハビリ施設PIECEs Conditioning & Community Place(ピーシーズ)では、脳...

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