「杖を足の傍に」意識したら姿勢まで変わりました 6/23(月)

デイサービスのリハビリは、週2回<午後1時・迎車、午後5時家に着く>その内、午後2時~4時のわずか2時間のリハビリですので、デイサービスでのリハビリは、週に2回。午後1時に迎えに来てもらい、家に帰り着くのが午後5時です。その中で、実際にリハビリに取り組めるのは午後2時から4時までのわずか2時間。だからこそ、私は毎回課題を決めて集中して取り組むようにしています。

この日の歩行練習では、「杖を足の近くにつくこと」と「杖に体重をかけないこと」を意識しました。これまでは、杖に頼りすぎてバランスを取っていたことが、ブン回し歩行の一因になっていたのかもしれません。後で自分の歩行動画を見返してみると、杖を身体の近くにつくことで、体の左右のブレが抑えられ、ブン回し歩行が改善されていることに気づきました。何よりも姿勢が良くなったのが嬉しかったです。歩行速度、腕の痙縮、そしてガニ股の改善は、次のリハビリでの課題として持ち越しました。

ニューステップでは、メーカーのトレーニングビデオひざ痛予防サーキットトレーニング」を見ながら取り組みました。椅子の位置や負荷を調整しながら、約10分のビデオに合わせて行うのがちょうど良い運動量です。

スチール椅子ランジは、麻痺側のつま先に段差を置いて、ふくらはぎとアキレス腱を伸ばすことを目的としました。見た目以上にきつかったですが、じっくりと筋肉が伸びるのを感じられました。

プーリーは、だいぶ慣れてきて腕の可動域も広がってきました。ある日、80歳くらいのご婦人が興味深そうに私のリハビリを見学し、療法士さんにいろいろ質問していました。そして、「私もやってみたい!」と、私の後にプーリーを試されていました。プーリーは肩甲骨の可動域を広げ、関節の拘縮を予防したり、筋力の維持・向上に効果があるとされています。

プーリーの効果は

リハビリテーションにおいてプーリー(滑車)は、特に肩関節や肘関節などの上肢の可動域の改善や筋力維持・向上に非常に効果的な器具として広く用いられています。その主な効果は以下の通りです。

  • 自動運動の補助: プーリーは、麻痺や筋力低下などで自力で腕を上げることが難しい場合でも、反対側の元気な腕を使ってロープを引くことで、患側の腕を無理なく動かすことができます。これにより、関節の拘縮(固まってしまうこと)を予防したり、すでに固まってしまった関節の可動域を徐々に広げたりする効果が期待できます。
  • 低負荷での運動: 重力を除いた状態で運動ができるため、痛みがある場合でも比較的少ない負荷で関節を動かすことが可能です。これにより、痛みを軽減しながらリハビリを進めることができます。
  • 段階的な負荷調整: プーリーは、運動の負荷を調整しやすいという特徴があります。重錘(おもり)を付けることで、筋力に応じた抵抗をかけることができ、筋力の維持・向上を目指すことができます。
  • 特定の筋肉の強化: 運動の方向や角度を調整することで、特定の筋肉群をターゲットにしたトレーニングを行うことが可能です。
  • 血行改善: 関節を動かすことで、その周囲の血行が促進され、痛みや炎症の軽減につながることがあります。
  • ストレッチ効果: 固まった筋肉や関節をゆっくりと伸ばすことで、痛みを和らげる効果も期待できます。特に肩こりなどにも有効とされています。
  • 体幹の安定: プーリー運動は、椅子に座って行うことが多いですが、この際に正しい姿勢を意識することで、背筋が伸び、座位姿勢の矯正や立位姿勢の改善にもつながります。
  • 自宅での活用: ドアに取り付けるタイプなど、簡易なプーリーも市販されており、自宅で手軽に自主トレーニングを継続しやすいという利点があります。これにより、リハビリの頻度を高め、効果の早期化を期待できます。

リハビリでプーリーを使用する場合、一般的には以下のような方法で運動を行います。

  1. 椅子に座る: 頭上の滑車に通したロープの両端にある握り棒を持ち、椅子に座ります。
  2. 交互運動: 左右の腕を交互に上下させます。片方の腕を引くことで、もう片方の腕が上がります。
  3. ゆっくりと: 勢いよく行うのではなく、ゆっくりと滑らかに関節を動かすことが重要です。
  4. 痛みに注意: 痛みが出ない範囲で無理なく行い、無理な体勢や捻じれがないように注意します。

プーリーは、そのシンプルさゆえに、様々な状態の患者さんに合わせて運動強度や方法を調整しやすく、リハビリテーションにおいて非常に汎用性の高いツールと言えます。ただし、適切な使用方法や運動メニューは、個々の状態や目標によって異なるため、必ず専門の理学療法士や医師の指導のもとで行うことが重要です。

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コメント

  1. お世話になります。杖を近くに置く事で姿勢が正せるですね。動画拝見しました。杖側に頼らず姿勢良く歩行されてますね。麻痺側にもしっかり意識した体重乗せがわかりますし、傍から見てもバランス良く転倒リスクも感じられません。杖の位置、重要なんですね。ありがとうございます。参考にさせていただきます。

    • コメントありがとうございます。
      健側の足の横約15cmの位置を目安に、半歩分程度(20~30cm程度)離すのが良いと言われていますが、健脚足を大きく踏み出し速度と歩幅を意識するとバランスを崩してしまいます。麻痺足軸の片足立が1秒以下で体幹が無いのが課題です。更に脚力が無く階段杖歩行が出来ないのがもどかしい。