筋力強化よりも大切なリラックスを目的としたスリングセラピー  7/17(金)

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今回は、レッドコード(スリング)を使ったセラピーと、理学療法士(PT)による右肘と手の痙縮(けいしゅく)ケアの様子をまとめました。手や腕のツッパリが心地よくほぐれていく、30分間のドキュメントです。同じように麻痺や関節の硬さに悩む方の、ヒントや励みになれば嬉しいです。

まずリハビリベッドに仰向けに寝て、腰・膝・足首をレッドコードで吊るしました。足首のずれを防ぐ「ケーブルハンドル」を装着しています。(※写真参照)

PTから「筋力強化や関節の可動範囲の拡大が今回の課題ではなく、体全体の緊張をほぐしリラックスするのが最大の目的!」と、力を入れ過ぎないよう念を押されました。

最初は下肢を自然に揺らします。


下肢をスリングで吊るし、力を抜いた状態で自然にゆらゆらと揺らすアプローチには、大きく分けると「筋肉の緊張緩和」「関節への負担軽減」「神経系へのアプローチ」の3つのメリットがあると言われています。


次に、麻痺のある右上肢を伸縮性のあるレッドコードで吊るし、紐を上下に揺らしたり、健側の手で左右・回転と刺激を加えたりしました。

「このアプローチは、重力を免荷して麻痺側の余計な筋緊張(痙縮)を緩める効果があります。心地よい揺らぎや伸縮のサポートにより、痛みのない範囲で関節を滑らかに動かすことができ、拘縮予防や感覚入力にも有効です。余計な力みを抑えた正しい運動パターンを再学習し、次の動作への土台を作ります。」とされています。

私にはこのアプローチがとてもよく合っており、自力で肩甲骨・腕が動かせるようになるなど、嬉しい変化が見られました。

次に、下肢を小刻みに開閉する動きもしてみました。「関節への負担を抑えながら、股関節周囲の筋力維持・体幹の安定性向上・細かいコントロール能力(協調性)の改善・下肢の血流促進」の効果があるそうです。

もう一つは、交互に下肢を上に動かす運動をしてみました。腸腰筋や大腿四頭筋など、歩行時に脚を持ち上げるために必要な筋肉を、無理なく鍛えられる効果もあるそうです。

これら4種類の運動を、その日の体の状態に合わせて思いつくままランダムに、15分間行いました


後半は、PTによる右肘と手の痙縮ケア(ストレッチとマッサージ)を受けました

特に前腕伸筋群を丁寧にマッサージしてもらっていると、手指の屈曲緊張(グーの状態のまま力が抜けない状態)がだんだん解けて、小指から薬指・中指と順番に指が開いてきました。親指はまだ難しいですが、それでも思わず目を見張るような感覚でした。

ケアを行った筋肉は以下の4つです。

円回内筋(肘を曲げたり、腕を内側にひねったりする筋肉)
橈側手根屈筋(手首を掌側や親指側に曲げたり、腕を内側にひねったりする動作にも作用する筋肉)
尺側手根屈筋(手首を手の甲側や小指側に曲げるなど、橈側手根屈筋と反対の働きをする筋肉)
総指伸筋(親指以外の指を伸ばす筋肉。日常生活では何かを持つときに手を開いたり、やさしくものを握ったり、手の中でものを操作したりするときに使います)

3週間ぶり、30分のスリングセラピーでしたが、やはり私にはこのリハビリが合っているようです。痛いストレッチでもなく、キツイ筋力トレーニングでもない——「リラックスが一番!・・・?」というのが、今の私の実感です。

リハビリの締めくくりはプーリーを行いました。
1年半にわたる効果比較動画には、最初は腕が目のあたりまでしか上がらなかった麻痺の右腕が、今では肘の角度が90度からやや緩やかな角度まで改善された様子が映っています。
同じ麻痺を抱えるリハビリ仲間にも好評で、その変化に驚いてプーリーを始める方も増えいるようです。

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