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ここ二三日は花冷えの朝が続いています。今日の通所介護では、利用者の多くが外出イベントに参加されました。長房町南浅川沿いでは約600匹のこいのぼりと八重桜の散策、長房市民センターの洋蘭展、そして千人町の宗格院では120株の満開の牡丹を鑑賞と春の息吹を感じる散歩に出かけられました。
■写真:施設利用者のYOさん
施設に残った私たち十数名の利用者は、いつものリハビリメニューに取り組むことになりました。まずは有酸素運動からスタートです。トレッドミル(速度:2.6)、リカンベントバイク(負荷:2)、ニューステップ(負荷:6)をそれぞれ10分間行いました。
トレッドミルでは傾斜2を設定し、右側の麻痺脚への体重移動と蹴り出しを意識しながら取り組みました。休憩をはさみながら、6種類の負荷マシーンでのトレーニングも実施しました。今日は外出組が多かったため、普段より少し回数を増やして取り組むことができました。
前回のブログでコメントをいただいたことをきっかけに、「前にならい!」に挑戦してみましたが、まったく出来ません。
肩甲骨廻りの筋肉と可動範囲を広げる為に、脳梗塞の回復病院で行っていた「仰向けに寝てペットボトルの水が水平になる状態を維持しながら自由にあちこち動かす」という訓練を思い出し行ってみました。まったくできなくなっていたのです。
回復期のリハビリ病院ではかなりできていたはずなのに、今試してみるとペットボトルすら持ち上げることができず、運動をやらないでいるとこうも後退するもんだと大きなショックを受けました。これも今後のリハビリメニューに加え、できるようになるよう続けていきたいと思います。
休憩している間に個別ケアに呼ばれ、今日はレッドコードを使った施術を受けました。今回は足と膝だけでなく腰部分も吊り下げられた状態で、時々開脚ストレッチを行いながら30分弱の施術を受けました。
施術中、体がリラックスしてくると上肢の周りの可動域も緩んできていることに気づき、自分でもストレッチを加えてみました。すると明らかに上肢の緊張も緩み、動きがスムーズになってきたのです。下肢のリラックスが上肢にも好影響をもたらしてくれていることを実感できた瞬間でした。レッドコードの施術の最後には、緩んだ下肢機能を呼び起こすためのストレッチをしていただき、セッションを終了しました。
プーリーと合わせて、昨年まではあまり経験していなかったレッドコードの活用により、新たなリハビリの可能性に挑戦できることを大変ありがたく感じています。
レッドコード療法の効果:要約
脳梗塞後遺症による右半身麻痺患者に対するレッドコード療法の効果:要約

本報告書は、脳梗塞後遺症による右半身麻痺患者に対するレッドコード療法の効果を、既存の研究と臨床的知見に基づき検討したものです。脳卒中後の片麻痺、特に右半身麻痺は、運動機能、バランス、日常生活動作に大きな影響を与え、効果的なリハビリテーションが不可欠です。レッドコード療法は、天井から吊り下げられた赤いロープを利用し、意図的な不安定性を作り出すことで固有受容感覚を刺激し、神経筋機能の向上を目指す革新的なアプローチです。
レッドコード療法の基本的な原理は、不安定な状況下での運動を通して、脳が正しい筋肉を適切なタイミングと力で活性化するよう再教育することです。サスペンションにより重力の影響を軽減し、関節への負担を減らしながら運動を可能にし、体幹の安定性向上にも効果を発揮します。多様なエクササイズや道具の組み合わせにより、関節可動域の拡大、筋力・持久力の向上、バランス能力の改善など、患者の状態や目的に合わせた応用が可能です。評価ツールとしても活用でき、個々のニーズに合わせたリハビリテーションプログラムの作成に役立ちます。
脳卒中リハビリテーションにおいて、レッドコード療法は運動器系疾患と同様に、片麻痺に対しても広く適用され、運動機能、バランス、日常生活動作の改善、自立性の向上を主な目的とします。部分免荷による運動療法は、過度な負担なく、麻痺した手足の運動を容易にし、学習性不使用を防ぐ効果が期待されます。研究では、急性期・亜急性期脳卒中患者の上肢運動機能の改善、肩関節亜脱臼の改善、肩の痛み軽減、バランス能力や移動能力の向上などが示唆されています。
右半身麻痺患者に対するレッドコード療法は、関節への負担軽減と広範囲の運動により運動機能の回復を促し、不安定な環境での運動がバランスと協調性を改善、転倒リスクを軽減する可能性があります。これらの改善は、歩行や立ち上がりといった基本的な動作から、着替えや食事などの日常生活動作の向上に繋がり、患者のQOL向上に貢献します。
レッドコード療法は、従来の療法と比較して、低負荷での運動、個別化された負荷調整、複数の筋肉の効率的な活性化、バランス能力への高い効果などの利点があります。一方で、専門的な設備と訓練されたセラピストが必要となる点が考慮されます。
治療を受ける際の注意点として、正しい姿勢での運動、機器の安全確認、専門家の指導の重要性が挙げられます。また、患者自身の体力や体調に合わせた無理のない運動、痛みや不調時の即時中止、体内医療機器使用者の事前相談などが重要です。
実際の症例報告では、レッドコード療法を含むリハビリテーションにより、右半身麻痺患者の体幹強化、歩行バランスの改善、運動意欲の向上などが示されています。多くの医療機関やリハビリテーション施設で提供されており、専門サイトや医療機関への相談を通じて情報を得ることが可能です。
結論として、レッドコード療法は脳梗塞後遺症による右半身麻痺患者のリハビリテーションにおいて、運動機能、バランス、日常生活動作の改善に有望な選択肢となり得ます。今後の研究では、長期的な効果や他の療法との比較、最適なプロトコルや適用範囲の特定、個別化された治療法の開発が期待されます。治療を受ける際には、専門家による適切な評価と指導に基づいた個別化されたアプローチが最も重要です。
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