「鍛える」から「緩める」へ。レッドコードで体が変わる 4/17(金)

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金曜日のリハビリは、いつものメニューに個別ケアのスリングセラピーが加わります。その様子を動画で紹介します。
また集団体操でも、レッドコードを使用したスリングセラピーを行っていましたPTさんの説明が非常に分かりやすく、効果についての理解が深まりました

まずは私の個別ケア、スリングセラピーの内容と感想から。
今日は実習生二名も加わっていて、セッティングの仕方などをPTから学んでいました。
ベッドの上で仰向けに寝た状態(背臥位)をとり、両腕を組んで、それぞれの両足踵・骨盤帯・肩甲帯をレッドコードで吊るします。
メニューは、足踏み運動・金魚運動・両脚股関節外転(下肢開脚)・背臥位股関節伸展(尻上げ)運動。効果と注意点・ポイントは別項目を参照してください。

足踏み運動では右麻痺脚が外転してしまい思うように上がりませんPTの補助で、正しい軌道で関節を動かす練習を行いました。この運動時、実習生もPTの指導を受けながら介助補助の実習をしていました。

下肢開脚運動では腹式呼吸をしてリラックスしながら、お尻の筋肉(中殿筋)を鍛え、内ももを伸ばします。
途中でPTさんがお腹に錘を乗せました
「お腹の錘は体幹を意識させ、骨盤を安定させる役割があります。腰の反りを防ぎ、運動効果をより安全かつ正確に引き出します」とのこと。詳しくは別項目を参照してください。

金魚運動は背骨から骨盤の筋肉をほぐし、柔軟性を引き出すもの。高いリラックス効果で腰背部のバランスを整えると言われていますが、上半身がブレて思うようにいきません。今後の課題の一つです。

背臥位股関節伸展(尻上げ)運動は大殿筋とハムストリングスを鍛える運動。錘もあって、後半はかなり辛かった。

自主練20分を含め、40分程で終了。見た目以上にハードな時間でした。

集団体操でも、レッドコードを使用
レッドコードに両脚を吊るし、仰向けで左右に振ったり開脚したりする運動は、関節への負担を抑えつつ身体機能を高める効果があると言われています。
PTさんが指導している言葉が耳に残りました。

「鍛える」のではなく「緩める」
「筋肉は、一生懸命に力を入れて大きく動かすと筋トレになります。しかし、力を抜いて小さくゆらゆらと動かすことで、重力や力みから解放され、筋肉をリラックスさせるための運動になります」

心地よい揺らぎによる疲労回復
「ハンモックのように心地よいリズムで体を少しだけ揺らすことで、無駄な緊張が抜け、血流が促進されます。これにより、硬くなった筋肉がほぐれ、疲労回復に繋がります」

頑張って行うのではなくこの「緩める」という考え方。新鮮に感じました。

レッドコードに両脚を吊るしの効果

レッドコードに両脚を吊るし、仰向けで左右に振ったり開脚したりする運動は、関節への負担を抑えつつ身体機能を高める効果があります。
①柔軟性の向上:
リラックスした状態で股関節の可動域が広がります。
②体幹の強化:
不安定な環境で姿勢を保つため、骨盤周りのインナーマッスルが鍛えられます。
③むくみ解消:
脚を心臓より高く上げることで下半身の血流が改善します。
④リラックス効果:
心地よい揺らぎが筋肉の過度な緊張を解きます
歩行時の姿勢の安定や、疲れにくい体づくりに役立ちます。

各運動の「効果」と「効果を上げるための注意点・ポイント」

■両足足踏み運動
効果:股関節と膝関節の曲げ伸ばしをスムーズにし、関節の柔軟性を高めます。また、下半身の血流が促進され、スムーズな歩行動作の基礎づくりに役立ちます。
効果を上げる注意点: 動かしている最中に、左右にねじれたりしないよう、腰回りをしっかり安定させることが重要です。
息を止めず、リズミカルに一定のペースで行うとより効果的です。

■金魚運動
効果: 背骨(脊柱)から骨盤にかけての細かい筋肉の緊張をほぐし、背骨の柔軟性を引き出します。高いリラクゼーション効果があり、腰背部のバランスを整えます。
効果を上げる注意点: 力まかせに揺らすのではなく、水の中を漂うように、腰から下をゆったりとリズミカルに揺らします
下半身の動きにつられて上半身がブレないよう、肩と背中はベッドにぴったりとつけておくのがポイントです。

■両脚股関節外転<開脚運動>
効果: お尻の横の筋肉(中殿筋)を鍛えつつ、内もも(内転筋)のストレッチを行います。このお尻の横の筋肉は骨盤を安定させる要であり、歩く際の左右のふらつきを防ぐために非常に重要です。
効果を上げる注意点: 開閉する際、つま先が極端に外側や内側を向かないよう、「つま先と膝は常にまっすぐ天井に向ける」ことを意識してください。
反動を使ってパカパカと開くのではなく、筋肉の動きを感じながらゆっくりとコントロールして開閉します。

■背臥位股関節伸展<尻上げ運動>
効果: お尻の大きな筋肉(大殿筋)と太ももの裏側(ハムストリングス)を力強く収縮させるトレーニングです。ここを鍛えることで、歩行時に「地面を力強く後ろに蹴り出す力」や「推進力」がアップします。
効果を上げる注意点: 腰を反らせて高く持ち上げようとするのは腰痛の原因になります。腰ではなく、「お尻の穴をキュッと締める力」で骨盤を押し上げるように意識してください。
持ち上げた姿勢のとき、肩から膝までが一直線になるポジションを数秒キープすると、よりしっかりと筋肉に効かせることができます。

お腹に錘を乗せるのには、主に以下のようなリハビリ上の目的があります。

インナーマッスル(腹横筋など)への意識付け
お腹に重みを感じることで、深層にある腹筋群を意識しやすくなります 。これにより、足を動かしている間も体幹を安定させる力が入りやすくなります

骨盤の安定と腰の反り防止
足の動きに連動して腰が浮いたり反ったりするのを防ぎ、骨盤を正しい位置に固定する助けとなります。これにより、「脊柱から骨盤にかけての筋肉の緊張をほぐす」効果を、より安全に引き出すことができます。

腹式呼吸の促進
錘の重さに抗って呼吸をすることで、横隔膜や腹筋を使った深い呼吸(腹式呼吸)を促します。これは高いリラクゼーション効果や、腰背部のバランス調整にもつながります。

固有感覚(筋肉や関節の感覚)への入力
麻痺や筋力低下がある場合、自分の体がどう動いているか感じ取りにくくなることがあります。適度な圧迫(重み)を与えることで、脳に体の位置や動きの情報を伝えやすくする効果があります。

総じて、「体幹を安定させ、狙った部位(背骨や股関節など)の動きをより正確かつ効果的に引き出すため」の補助的な役割を果たしています。

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